私はあの子の身代わりで
タイトル未編集

悪夢

「ゴホゴホ」

苦しい

胸が苦しい

誰か助けて

「ゴホゴホゴホゴ」

口の中にどんどん血の味が広がってゆく

白い服に赤いシミがどんどん広がってゆく

苦しくて苦しくて

なのに誰も助けてくれなくて

ナースコールを押そうとしても

視界がぼやけて

とうとう真っ暗になって

心の中で

(私、もう死ぬのかな)

って思ったり

(みんなが言う恋をしてみたかったな)

って

心の中で呟いた
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