バレンタインデーキス
嘘……。

まさか、そんなことってある?


ドッキリじゃなくて?おふざけじゃなくて?

だって私、私……いつも嫌な態度ばっかりとってたのに……。


「あいつ……南は、腹立つ態度だし、正直言うと超って程可愛くないと思う」


おい。


「……でも、ホントはスゲー優しいし、誰にでも平等に接せれるような、凄い奴だから」

……。


「俺、昔からずっと、南のこと見てきたから。諦めるって訳にはいかないんだよ」

……。


気づかないうちに、私の目からは涙がこぼれ落ちた。
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