バレンタインデーキス
放課後、学校、私はいつ渡すかいつ渡すかと、心臓を高鳴らせていた。


「理央くん。ちょっといいかな?」

さりげに理央と一緒に帰ろうと、偶然を装おうとして理央を迎えに来た矢先。


「?いいけど」


何でOKしちゃうのよ~~!?

ヤバイ、絶対これ告白……。


私、気持ち言えないまま失恋するのかな……?


そんなドギマギした気持ちを抱えながら、廊下の曲がり角に隠れていた。


「理央くん、これ……!」

「おー、うまそ!ありがと!美味しく食べんな!」
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