執筆中
でも男の人は私の手首を掴んで一向に離さなくて。
痛い痛い!!
何するのこいつ!
「ちょ、離してくれます!?」と言っても聞かないので噛み付いてやろうかなとか思っていたその時。
「俺の連れなんですけど」と少し低くてでもどこまでも爽やかな声が聞こえて。
二人組の男の人達は「彼氏持ちかよ」とか訳の分からないことを言ってカラオケルームに戻っていった。
「はい、これ、グラス忘れてたよ」とにっこり笑って私にグラスを差し出す...入江くん。
助け方まで王子様だった。
スマートかつ紳士。