執筆中

お風呂場からはシャーっとシャワーの音。

...入らなきゃいけないの?

私はネクタイを目に巻き付けた。

思った通り全く見えない。

そしてトントンと控えめに、できれば気づかないでほしいと願いを込めてお風呂場の扉を叩いた。

願いも虚しくがちゃんと音がして扉が開かれたっぽい。

段差があるはずだよね、このへんに。

今度は滑らないように気をつけて...目の前に橘碧唯の気配。

そして橘碧唯に何かを握らされた。

...体洗うタオルね。

「すっげえがに股」

ケラケラ笑う奴を無視。仕方ないじゃん前見えないし!!

「ん、洗って?」

...途端に甘くなる声。

絶対耳元で囁いてやがる...!!
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