執筆中
だよねだよね、
新学期早々と言うか入学式にも出ないで停学なってたんだもん、どんな奴かって思うよね、私も思うもん。
みんなが注目してるのは分かってたけど、いつまでもここに立っているわけにはいかないので私は下を向いて教室の中をそろりと歩き始めた。
あーあ、あんなことになるなら違う道から行けばよかった。
CDショップに寄るのは学校終わってからでもよかったかもしれない。
でも後悔したって遅い。
「梨花...?」
不意に前から遠慮がちな声が聞こえてきて私は顔を上げた。