執筆中
「え、いや玉」
橘碧唯は私のそばに立つと顔を覗き込んできた。
な、な、近いんですけど...!?!?
「俺、なんか、した?」
橘碧唯は自分がなにかしでかしてしまって私が泣いてると思ってるようだ。
違うと言いたいところだけどあまりの近さに口がパクパクなるだけで声が出ない。
ふわっ。
シャンプーのいい香り。
え?なんで抱きしめられてるの私。
「ごめん、俺、前のことまじで悪かったって思ってるから」
え?いや、私も悪かったしもうそのことは大丈夫だし...
まさかその事で思い出して泣いてると思ってるの?
「俺と住むの、イヤ?」
私から少し体を離すとじーっと覗き込んでくる。