執筆中
２
①
私が橘碧唯と同居し始めてから2ヶ月が経った。
季節は梅雨真っ最中で。
毎日しとしと雨が降り続いてる。
｢相変わらず人気だねえ碧唯くん｣
亜優がぽつりと零す。
梅雨で雨が降り続いてて気分は下がってるのに教室の温度と活気は上昇中。
むしろ燃えてるんじゃないかってくらい。
私の斜め前の席は女子で埋め尽くされてて。
金髪がちらっと見えてるくらい。
留年してきたようになんて見えない。
馴染みまくってる。
