執筆中

私がお風呂場のタイルに倒れているのを見て顔をひきつらせる橘碧唯。

こっちもひきつるよ!!

でも立とうにも立てないんだよ!!

頭も痛いし足も捻って動かせない。

一体全体どうしろと言うんだ!!

唯一助かったのは浴槽から立ち込めるもくもくとした湯気のおかげで私の体全体はみえていないだろうということだけだ。

まあ現にこんな貧相な体を見たって目に悪いだけだから橘碧唯にも悲劇だろう。

橘碧唯はバスタオルを私に向かって渡してくれる。

それを何とか体に巻き付けた。


「立てる...?」

橘碧唯はしゃがみこんで遠慮気味な声で問いかけてくる。

私は首をふるふると横に振る。

こうなるんだったら気絶しておきたかった。

そしたらこんなに恥ずかしい思いはしなかったはず...!!
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