君が好きなんて一生言わない。
花をそだてる人
それから放課後、椎先輩を尋ねて昨日の場所に向かうとそこには椎先輩はまだいなかったけど、ここにいるはずのない人がここにいた。
私は目を見開いて思わず呟いてしまった。
「え、ユズ先輩?」
ユズ先輩こと柚希(ゆずき)先輩は2年生ながらバスケ部のエースだ。来年にはキャプテンに就任するだろうという噂も流れている。
「ん、俺のこと知ってんの?」
私は頷いた。
その抜群の運動神経と明るい性格、整った顔立ちから、椎先輩と人気を二分する有名な先輩だ。
その名前を知らない人はうちの学校にはいない。
明るい人だという話はよく聞いていたけれど、初対面でもまるで昔からの友だちみたいな雰囲気で話してくれるから、いつもは初対面の人と話すのが苦手な私でも普通に話すことができた。
「先輩、どうしてこんな場所に…?」
いつもバスケで体育館を縦横無尽に走っているはずの彼がここにいて、園芸用品のスコップを持って花と対峙しているというのはなんとも不思議だった。
違和感がありすぎる。
「先輩、バスケ部の活動中じゃ…?」
「ユズはうちの部員だからだよ」
その声で二人とも顔を上げると、そこには椎先輩の姿があった。
私は目を見開いて思わず呟いてしまった。
「え、ユズ先輩?」
ユズ先輩こと柚希(ゆずき)先輩は2年生ながらバスケ部のエースだ。来年にはキャプテンに就任するだろうという噂も流れている。
「ん、俺のこと知ってんの?」
私は頷いた。
その抜群の運動神経と明るい性格、整った顔立ちから、椎先輩と人気を二分する有名な先輩だ。
その名前を知らない人はうちの学校にはいない。
明るい人だという話はよく聞いていたけれど、初対面でもまるで昔からの友だちみたいな雰囲気で話してくれるから、いつもは初対面の人と話すのが苦手な私でも普通に話すことができた。
「先輩、どうしてこんな場所に…?」
いつもバスケで体育館を縦横無尽に走っているはずの彼がここにいて、園芸用品のスコップを持って花と対峙しているというのはなんとも不思議だった。
違和感がありすぎる。
「先輩、バスケ部の活動中じゃ…?」
「ユズはうちの部員だからだよ」
その声で二人とも顔を上げると、そこには椎先輩の姿があった。