君が好きなんて一生言わない。
「玄関横の鉢植えをひっくり返してしまったこと、この子を責めないでもらえませんか」
私は目を見開いた。
驚いたのは鬼村先生も同じだったようで、「なぜだ」と低い声で問い詰める。
「彼女がひっくり返してしまったのは、その場所に鉢植えを置いた園芸部の責任です。
もし場所が違えば彼女は鉢植えをひっくり返すこともなかったでしょう。
鉢植えが壊れてしまったことも含めて、全部園芸部の責任ということにしてもらえませんか」
しばらくの間見つめ合いが続いて、鬼村先生が「部長のお前がそこまで言うなら」と溜息を吐いて折れた。
「だが、そうとなれば園芸部に償ってもらうぞ」
「構いません」
きっぱり言い切った椎先輩に、先生は「お前は意思が固いな」と言った。
「お前に免じて清水が鉢植えを壊してしまったことは責めないでおいてやろう」
その言葉に私は目を見開く。
「ただし、直接鉢植えを壊した生徒を許すわけにもいかないから、条件を出す」
「条件?」
「壊れてしまった鉢植えをもう一度つくることを園芸部に命じる。それを清水、お前も手伝うように」
私は目を見開いた。
驚いたのは鬼村先生も同じだったようで、「なぜだ」と低い声で問い詰める。
「彼女がひっくり返してしまったのは、その場所に鉢植えを置いた園芸部の責任です。
もし場所が違えば彼女は鉢植えをひっくり返すこともなかったでしょう。
鉢植えが壊れてしまったことも含めて、全部園芸部の責任ということにしてもらえませんか」
しばらくの間見つめ合いが続いて、鬼村先生が「部長のお前がそこまで言うなら」と溜息を吐いて折れた。
「だが、そうとなれば園芸部に償ってもらうぞ」
「構いません」
きっぱり言い切った椎先輩に、先生は「お前は意思が固いな」と言った。
「お前に免じて清水が鉢植えを壊してしまったことは責めないでおいてやろう」
その言葉に私は目を見開く。
「ただし、直接鉢植えを壊した生徒を許すわけにもいかないから、条件を出す」
「条件?」
「壊れてしまった鉢植えをもう一度つくることを園芸部に命じる。それを清水、お前も手伝うように」