君が好きなんて一生言わない。
すると紗由は「それ変装にはなってないわよ」と大笑いする。
軽くショックを受ける私には一切気づかない紗由に、「紗由はバスケ部を見に行くの?」と尋ねる。
「もちろんよ!久々のホームでの試合なんだもの、見ないなんて有り得ない!」
試合が始まる前からもう既に盛り上がっているらしい。
手持ちの鞄の中身には応援グッツが入っているようで、その徹底ぶりには圧倒された。
「そういう麗は?そんなかっこまでして、どこに行くの?」
「私も、バスケ部の試合を見に」
すると紗由は「え、あの麗が?」と目を真ん丸にした。
「人の多いところには行きたがらないあの麗が、こともあろうことかユズ先輩が出るバスケ部の試合を見に行くなんて、珍しいことがあるものね!」
「だから変装なんてしているのね、納得」と紗由は何度も頷いた。
「でもどうして急に行きたいなんて思ったの?」
「…それが、ユズ先輩と椎先輩に誘われて…」
消え入りそうな小さな声で答えると「ええっ!?」と紗由は驚いて私の腕を掴む。
「そんなこと聞いてないんだけど!?ちょっとどういうこと!?詳しく聞かせなさい、詳しく!」
興味津々を通り越して、まるで鬼の形相をする紗由に経緯を説明しながら歩いていると、あっという間に学校が見えてきた。
軽くショックを受ける私には一切気づかない紗由に、「紗由はバスケ部を見に行くの?」と尋ねる。
「もちろんよ!久々のホームでの試合なんだもの、見ないなんて有り得ない!」
試合が始まる前からもう既に盛り上がっているらしい。
手持ちの鞄の中身には応援グッツが入っているようで、その徹底ぶりには圧倒された。
「そういう麗は?そんなかっこまでして、どこに行くの?」
「私も、バスケ部の試合を見に」
すると紗由は「え、あの麗が?」と目を真ん丸にした。
「人の多いところには行きたがらないあの麗が、こともあろうことかユズ先輩が出るバスケ部の試合を見に行くなんて、珍しいことがあるものね!」
「だから変装なんてしているのね、納得」と紗由は何度も頷いた。
「でもどうして急に行きたいなんて思ったの?」
「…それが、ユズ先輩と椎先輩に誘われて…」
消え入りそうな小さな声で答えると「ええっ!?」と紗由は驚いて私の腕を掴む。
「そんなこと聞いてないんだけど!?ちょっとどういうこと!?詳しく聞かせなさい、詳しく!」
興味津々を通り越して、まるで鬼の形相をする紗由に経緯を説明しながら歩いていると、あっという間に学校が見えてきた。