君が好きなんて一生言わない。
さけぶ無音
苦しいことがあれば、嬉しいことがある。
人生はその繰り返しだって、昔誰かに言われたことがあった。
だからどんなに今が苦しくても、悲しくても、いつか嬉しいことが、楽しいことがあるよって。
その通りだって思う。
学校にいるときも終わった後も苦しくて辛いばかりだと思ってたけど、最近は嬉しいことがたくさんある。
先輩はいつも、私に幸せばかりくれる。
「なんか嬉しいことでもあった?」
先輩と一緒に帰った次の日、朝登校すると紗由が尋ねた。
「え?」
「すごく嬉しそうな顔してるから」
紗由は「麗のそういう顔、久しぶりに見た」なんていう。
私は慌てて顔を両手で包み込んだ。
「そんなに、分かる?」
「うん」
紗由は即答だ。
まさか、紗由に言われるくらい顔に出ていたなんて。
うっかりしてた、私が想っていた以上に顔にでやすい人だったんだ、私。
「聞かせてよ。麗の嬉しそうな顔みるの、わたしだって嬉しいんだからさ」
紗由は目を細めて穏やかな笑顔で言う。
まるで自分のことみたいに紗由は喜んでくれていた。
今日は今まででいちばん幸せな日かもしれない。
学校にいるのに、すごく嬉しいんだ。
人生はその繰り返しだって、昔誰かに言われたことがあった。
だからどんなに今が苦しくても、悲しくても、いつか嬉しいことが、楽しいことがあるよって。
その通りだって思う。
学校にいるときも終わった後も苦しくて辛いばかりだと思ってたけど、最近は嬉しいことがたくさんある。
先輩はいつも、私に幸せばかりくれる。
「なんか嬉しいことでもあった?」
先輩と一緒に帰った次の日、朝登校すると紗由が尋ねた。
「え?」
「すごく嬉しそうな顔してるから」
紗由は「麗のそういう顔、久しぶりに見た」なんていう。
私は慌てて顔を両手で包み込んだ。
「そんなに、分かる?」
「うん」
紗由は即答だ。
まさか、紗由に言われるくらい顔に出ていたなんて。
うっかりしてた、私が想っていた以上に顔にでやすい人だったんだ、私。
「聞かせてよ。麗の嬉しそうな顔みるの、わたしだって嬉しいんだからさ」
紗由は目を細めて穏やかな笑顔で言う。
まるで自分のことみたいに紗由は喜んでくれていた。
今日は今まででいちばん幸せな日かもしれない。
学校にいるのに、すごく嬉しいんだ。