君が好きなんて一生言わない。
私が、誰かを傷つけてるなんて思いたくない。
誰より私が、誰かに傷つけられることがどんなに苦しくて辛いことか知っている。
自分にされて嫌なことは、絶対に他の人にしたくないって、そう思ってる。
どんなに私を傷つける人でも、その人を傷つけたいなんて思ったことはない。
「そう、悪魔だよ、あんたは。
傷つけようと思っている人に傷つけられるより、無意識のうちに傷つけられる方がきっと苦しい。無自覚の方が性質が悪いって、知ってた?
あんたは自分でも知らないうちに他人を傷つける悪魔なんだよ」
無意識のうちに、傷つけた?
私が?
そんなこと、あるはずがない。
あってほしくない。
でも傷つけたという認識がないから、分からない__。
「ほんと、かわいそうだよね。あんたみたいなやつの傍にずっといてくれてるっていうのに、あんたは恩を仇で返すような真似をして」
「恥知らずだね」と美紅ちゃんは言うけれど、それどころじゃなかった。
聞き逃せない言葉があった。
「私のそばにいてくれてるって…どういうこと?」
美紅ちゃんは私の腕を突き放すと笑った。
高笑いをして、その笑いが収まったところで言った。
「ずっとそばにいてくれてるのに分かんないの?」
誰より私が、誰かに傷つけられることがどんなに苦しくて辛いことか知っている。
自分にされて嫌なことは、絶対に他の人にしたくないって、そう思ってる。
どんなに私を傷つける人でも、その人を傷つけたいなんて思ったことはない。
「そう、悪魔だよ、あんたは。
傷つけようと思っている人に傷つけられるより、無意識のうちに傷つけられる方がきっと苦しい。無自覚の方が性質が悪いって、知ってた?
あんたは自分でも知らないうちに他人を傷つける悪魔なんだよ」
無意識のうちに、傷つけた?
私が?
そんなこと、あるはずがない。
あってほしくない。
でも傷つけたという認識がないから、分からない__。
「ほんと、かわいそうだよね。あんたみたいなやつの傍にずっといてくれてるっていうのに、あんたは恩を仇で返すような真似をして」
「恥知らずだね」と美紅ちゃんは言うけれど、それどころじゃなかった。
聞き逃せない言葉があった。
「私のそばにいてくれてるって…どういうこと?」
美紅ちゃんは私の腕を突き放すと笑った。
高笑いをして、その笑いが収まったところで言った。
「ずっとそばにいてくれてるのに分かんないの?」