腹黒執事の極秘任務
「ま、まぁまぁみんな……。

もう少しで着くし、今更席替えもね……?
動いてる車の中じゃ危ないし。

安達君、ちょっと大人しくしておこうね」

騒ぎを収めたのは、意外にも凛だった。
きっと今、困った表情を浮かべているんだろうな。

「ま、凛が言うなら仕方ないか。
隣に座れるだけでもラッキーっだと思うことにして大人しくしとくわ」

「もぅっ! 凛ちゃんったら甘いんだから」

甘いと言うか、ゴタゴタしたくなかったんだろうな。
触られたのはいただけないけど。

「わぁ、着いたー!」

「ワクワクしてきたね!」

皆、楽しみで仕方ないようで、テーマパークの駐車場についた途端、
転がるように車から降りて行った。
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