腹黒執事の極秘任務
「……さっきの方の事なんだけどね」

園長室に通され、お互いテーブルを挟んで腰掛けて、暫く沈黙が続いた。

やっと重い口を開いた園長。
だけど、なにやらもごもごと言いにくそうにしている。

だから、さっきからなんだっての!

「はい。誰ですか?
あの人は俺に何の用なんですか?

随分威圧的で、いけ好かないです。
明日迎えを、とか意味分かんないこと言ってたし。

園長、どうしてへこへこしてたんですか?
あんなのに」

「も、森下君、一つ一つ、説明するから……ね?
そんな座った目で淡々と……。

……はぁ、今日の僕は心臓が痛いよ」

ため息をはきながら、園長は胸に手を当てた。
俺は出されたお茶で喉を潤しながら、次の言葉を待っている。
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