腹黒執事の極秘任務
「あいつ、不倫してるっ!
派手な女の肩組んでタクシーに乗り込んで行くとこを見たんだ!」

「……へぇ」

そんなことだろうと思ってはいたから、驚くことでもなかった。

「そんな興奮して俺に報告することですか?
あの男のことです。想定内ですよね」

「ま、まぁそうなんだけどさ……。
それにしてもキミはいつでも冷静だね、とても高校一年生だとは思えないよ」

嬉しくもない褒め言葉だ。

「あの、それだけならもういいですか?
さっきも言いましたけど、こっち立て込んでるんですよね」

凛が部屋から出てきた時に居てやりたい。
こんな話で時間を取りたくない。

俺は無言で携帯のボタンを押そうとした。

「ま、待って森下くん!
もうちょい聞いてくれ!
今度こそきっと驚くから!」

やけに食い下がる元木さんにため息をつきながら、もう少しだけ付き合うことにした。
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