腹黒執事の極秘任務
部屋に戻って、さっきの話しを頭の中で整理する。

あの男は、お嬢様が高校生になったら年頃だし近辺が心配だから、ずっとお嬢様を見守る専属の執事をつけたいらしい。

理想の専属執事は、お嬢様のことを守れるだけの力と、常識と、面倒見があった方が良い、と考えているようだ。

だったら強い男でもつけとけば? って思ったんだけど、同級生なら同じ学校で同じクラスに入れて、本当に一緒にいれるので尚更守れて良い、と適合する相手を探していたとか何とか。

「同級生、力、勉強、常識、面倒見……。

それらの基本が出来上がってる人物が欲しかったんだって。

今まで散々適合する相手を探したらしいけど、条件に森下君が一番近いから、連れて行きたいんだって……」

困ったように笑った園長の顔を思い浮かべる。
ベットに転がりながら、さっきの会話を思い出す。
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