腹黒執事の極秘任務
「そうだよ。行ってくる。

中学は転校しなくて良いらしいんだ。
だから学校で会えるよ」

そう言うと、まりんは少しほっとしたようだった。

「……そっか……」

「じゃ、俺、何か飲みに行くから」

「うん……」

廊下でまりんと別れ、キッチンに向かうと、そこには奥さんがいた。
せっせと明日の朝食の下準備と、夕食の片付けをしている。

「あら森下君。どうしたの?」

「喉渇いちゃって。
何かありますか?」

「そうねぇ。緑茶かアップルジュースなら」

「じゃ、緑茶をいただきますね」

言って自分で冷蔵庫を開け、グラスに緑茶を注ぐ。
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