腹黒執事の極秘任務
「旦那様はご職業柄か、時折我々一般人では想像もつかないことを仰います。

センス? 感性? が違う? とでも言うのでしょうか?

わたしにはさっぱり、旦那様が何を考えておられるのか……」

中堂さんが遠い目をしている。
運転大丈夫か?

この人もきっと、あの傲慢男に苦労してるんだなぁ。

「着きましたよ。窓から見えるお屋敷がそうです」

中堂さんが車を止めて、右ですよ、と言った。

え……。
なんだこれ……!

えっと、中堂さんの話しでは、あの傲慢男とその奥さん、それに俺が仕えることになるお嬢様の3人暮らしのはずだよな?

なんだこの豪邸! 
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