腹黒執事の極秘任務
ま、そっか。

世界的なデザイナーらしいし?
世間体は大事だよな。

使用人をやすっちぃ社宅に住まわせてる、なんて言われたくないんだ。

「細かいことはこれから、わたしよりも詳しい方が説明してくれるでしょう。
わたしは運転手ですからね、森下君とは少し働き方が違いますから」

では、初日ですしゆっくり休んで下さいね、朝からお疲れ様。
中堂さんは部屋の鍵を渡すとにこやかに去っていった。

いい人だな中堂さん。
なんであんな男の下で働いてるんだろ。

俺はそんなにない荷物を出して整理しながら、首を傾げた。
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