腹黒執事の極秘任務
変な顔をしていたんだろう、田中さんがくすくす笑っている。

「色々学べて良いですわね。
いずれきっと、役にたちますわ」

「それはそうかも知れませんが……」

まぁ、こんだけ学べる機会もなかなかないよな。
それにしても……。

スケジュールをしげしげと見つめ、ため息を吐く。

「そうですわ、森下君に言っておかないと」

「なんでしょう」

急に真顔になった田中さんに、背筋を伸ばして返事をする。
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