腹黒執事の極秘任務
「森下君がお仕えする予定のお嬢様なのですが……。
あまり人との交流を好んでおられません。
その……」

「え、引きこもりってことですか?」

言いよどむ田中さんにストレートに尋ねる。

「ま、まぁ、平たく言うとそれに近いですね。

一応学校には通われていますから、完全に、とは言えませんが。
必要最低限、お部屋からお出になりません。

毎日遠くの学校に通い、習い事をする森下君とは、おそらくお仕えするその日まで、お顔を合わせることはないでしょう」

え、普通挨拶とかするんじゃないの?
てか引きこもりかよ、お嬢様。
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