腹黒執事の極秘任務
「俺には、憎い男がいる。
で、復讐をしたい。
それに協力をしてほしい」

「……はぁ……?」

訳が分からない。

「えっとだな、えっと……」

どうも話すのが苦手らしい彼から内容を聞き出して頭の中で理解するのには、結構な時間が必要だった。

忙しい毎日の中で折角出来た自由な時間に、なんで知らないおじさんの話しにこんなに時間を割いているのか、虚しくなってしまった。

理解した内容を整理する。

「えっと、つまり、あの傲慢男が憎くて復讐したい、と。

で、お嬢様専属の執事として高校から雇われる俺に、あの男の様子と弱点を教えてほしい、と」

「そ、そうそう!
君は頭が良いんだなぁ!」

……いやいや。
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