腹黒執事の極秘任務
それからは今まで以上に忙しくなった。
朝早く起きて、夜遅くまで。

習い事やらマナー講座やらの合間を縫っては宿題をする。
習い事の移動中も使って、がっつり勉強した。

「森下君、あんまり無理しちゃ駄目ですよ」

時々、屋敷の人達に心配そうに声をかけられた。

夏休み最終日の深夜。
どうにか終えた宿題を目の前に、息を吐く。

「間に合うもんだな。
頑張った、俺……」

ベットにダイブし、ぼんやりとかけてある制服を見やる。

明日から久しぶりの学校なのに、俺、大丈夫かな。
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