腹黒執事の極秘任務
俺はさっと安達君からボールを奪って駆け出し、相手のゴールに蹴り入れた。

「……? なんで仲間内でボール取り合った?」

「ああ、あいつら仲悪いよなぁ……」

「しっかし凄いゴールだったな。
突き刺さるって言うの?」

背後から色んなコメントが聞こえる。

突き刺さる、か。
あ、ムエタイ習ってたからその成果かな。

安達君は悔しそうに地団駄を踏んでいた。

これで少しは大人しくなってくれると良いんだけど。
毎日うるさいし。

って、逆にもっとうるさくなったりしないよな?

考えながら時々動いてるうちに、体育の授業は終わった。
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