彼の嘘 彼の本音
「こんにちは。夢ちゃん、久しぶり。」


「こんにちはー、陽希さん。」


「ん。相変わらず、元気で可愛いね。」


あたし達のいるコーヒーショップにやって来たのは、


怜奈ちゃんの彼氏さんの陽希(はるき)さん。


あたしからすれば、大学生ってのは大人で、イケメンな彼氏さんだ。


「陽希、夢に彼氏が出来た。」

「えっ?」

「ちょっ、ちょっと、怜奈ちゃん。」


いきなり陽希さんに話す怜奈ちゃんに焦る。


いや別に秘密でもなんでもないからいいんだけど。


「夢ちゃんに彼氏?まだ早いだろ。」

「やっぱり?あたしもそう思う。」


二人はあたしの親か、なんかか。


「どんなやつ?」

「んー、高身長のイケメンで、文武両道。
硬派でチャラチャラしてないし、」

「文句の付け所がない、か。」

「おまけに、夢がずっと片想いしてた人。」

「え!」

「ちょっ、ちょっと、怜奈ちゃん。」

「そうなの?夢ちゃん!」

「……う、うん。」


怜奈ちゃんの話を聞いて、目を見開いてあたしを見る陽希さん。
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