彼の嘘 彼の本音
「紗也さんが、どれだけ大事かわかった。
あたしも、ほんとはあたしも、あんな風に大事にしてほしかった!」
そう言ったあたしに、
「…夢だって、」
「…なに?」
「夢だって、大樹さんばっかだ。」
「え?」
「夢が頼るのはいつも大樹さんで、いっつも俺はなんにも知らないままだ。
夢の事、1番に気づくのはいつも大樹さんで、俺はいつも見てるだけだった。
俺が、1番に気づきたかったのに。」
「…そ、んな、そんなの。
そんなの言ったらあたしだって、」
「…なに?」
「あたしだって、藤真君とデートだってしたかったし、一緒にケーキも食べに行きたかった。
電話だって、LINEだって、もっともっと、したかった。藤真君のそばにいるのは、いつだってあたしがよかった!」
あたしも、ほんとはあたしも、あんな風に大事にしてほしかった!」
そう言ったあたしに、
「…夢だって、」
「…なに?」
「夢だって、大樹さんばっかだ。」
「え?」
「夢が頼るのはいつも大樹さんで、いっつも俺はなんにも知らないままだ。
夢の事、1番に気づくのはいつも大樹さんで、俺はいつも見てるだけだった。
俺が、1番に気づきたかったのに。」
「…そ、んな、そんなの。
そんなの言ったらあたしだって、」
「…なに?」
「あたしだって、藤真君とデートだってしたかったし、一緒にケーキも食べに行きたかった。
電話だって、LINEだって、もっともっと、したかった。藤真君のそばにいるのは、いつだってあたしがよかった!」