彼の嘘 彼の本音
勢いに任せて思っていたことをぶちまけてしまったあたし。


あーあ、最後にこんな可愛くないとこ、見られたくなかったな…、なんて思った。

でも、もう最後だから、これだけは言いたいと思ってた。


「あたしはっ、…どんな形でも、藤真君と付き合えて嬉しかった。
例え、藤真君があたしのこと、顔見るのも嫌なくらい嫌ってても、あたしは、あたしにとっては、すごく、幸せだった。」

「…夢、」

「だから、…ありがとう。
あたしは、藤真君の事、」
「好きだ。」

「……………え、」

「好きだ。」

「………え?」

「夢が好きだ。」


………え?
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