彼の嘘 彼の本音
結局あたしは学校を10日近く休んでしまって、気付けばもう2学期も終わりに近かった。



レイプ未遂の犯人たちを訴えないことにした。


首謀者はあの女の子たちで、事件後、学校を退学になり、皆、転校や引っ越しをしたらしい。

あの時いた男の子達は他校生で、軽いノリであんな事をしたらしく、その事に腹が立ったし、怖くなったけど、

彼らの両親がなんども頭を下げに来てくれて、

二度とあたしに近づかせないと約束してくれた。



それでもまだ不安だし、あの時の恐怖を思い出さない日はないけど、


「俺が、夢のそばにずっといるから。
ちゃんと守るから。」


そう、藤真君が言ってくれたことで、なるべく今まで通りの生活をしていけたら、と思った。


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