彼の嘘 彼の本音
心配させたくないのと、知られたくない思いで、父親の事を黙っていたけど、
意外にもあっさり話す事が出来のは、もう済んだ事だと思えるからかもしれなかった。
父親の事。
レイプ未遂の事。
泣きそうな顔をして聞いてくれた玲奈ちゃん。
「力に馴れなくて、悔しい。夢が悲しい時、側にいるだけでも出来たのに。」
「あたしが言えなかったからだよ。
ごめんね、言えなくて。
父親に殴られてる、なんて、どうしても言えなくて。」
「…、なんで、夢が謝るのよ。
言えないよ、あたしがそうでも。
話してくれて、ありがとう。」
「…ん。聞いてくれて、ありがとう。」
「これからは、少しくらいあたしも頼って。
大樹さんだけじゃなくて。」
玲奈ちゃんは温かい。
意外にもあっさり話す事が出来のは、もう済んだ事だと思えるからかもしれなかった。
父親の事。
レイプ未遂の事。
泣きそうな顔をして聞いてくれた玲奈ちゃん。
「力に馴れなくて、悔しい。夢が悲しい時、側にいるだけでも出来たのに。」
「あたしが言えなかったからだよ。
ごめんね、言えなくて。
父親に殴られてる、なんて、どうしても言えなくて。」
「…、なんで、夢が謝るのよ。
言えないよ、あたしがそうでも。
話してくれて、ありがとう。」
「…ん。聞いてくれて、ありがとう。」
「これからは、少しくらいあたしも頼って。
大樹さんだけじゃなくて。」
玲奈ちゃんは温かい。