彼の嘘 彼の本音
「寒いのにね。
紗也ちゃんは甘いものに目がないみたいだから。」
「あたしならお腹壊しちゃいそう。」
「だよな。俺もだ。」
大樹先輩とふっと笑う。
「…夢の彼氏、イケメンだ。」
「…でしょ?」
「おー、モデルかなんかかと思った。
あれ、怜奈ちゃんのさ、」
「怜奈ちゃん?」
「そうそう、紹介かなんかかと思ったけど。」
「…違うよ。あたしが、藤真君を好きで、付き合ってもらった。」
「…んー、違うなー。」
「ん?」
「“付き合ってもらった”じゃないよな。
恋愛は対等じゃなきゃ。」
「…うん。でも、あたしの方がきっと好きが大きいと思う。」
「…んー。ま、これからじゃない?
お互いを知って、関係性が変わってくるだろうし。」
「……ん?」
大樹先輩が言いながら、なんだか笑ってる。
「良かったな、夢。」
「…うん?」
「前に言ってた気になるやつって、藤真君だろ?」
「…バレた?」
「バレバレ。…ってか、夢は一途っぽいから。
好きなやついて、彼氏作るような子じゃないしね。」
「………やだ。照れますけど。」
「はは、陽希さんも夢の事いい子だってゆってたぞ。」
「陽希さんに会ったの?」
「おー、大学でなー。」
大樹先輩は陽希さんと同じ大学で、
あたしが怜奈ちゃんと友達で、なんとなく皆がつながって、たまに4人で遊びに行ったりもした。
紗也ちゃんは甘いものに目がないみたいだから。」
「あたしならお腹壊しちゃいそう。」
「だよな。俺もだ。」
大樹先輩とふっと笑う。
「…夢の彼氏、イケメンだ。」
「…でしょ?」
「おー、モデルかなんかかと思った。
あれ、怜奈ちゃんのさ、」
「怜奈ちゃん?」
「そうそう、紹介かなんかかと思ったけど。」
「…違うよ。あたしが、藤真君を好きで、付き合ってもらった。」
「…んー、違うなー。」
「ん?」
「“付き合ってもらった”じゃないよな。
恋愛は対等じゃなきゃ。」
「…うん。でも、あたしの方がきっと好きが大きいと思う。」
「…んー。ま、これからじゃない?
お互いを知って、関係性が変わってくるだろうし。」
「……ん?」
大樹先輩が言いながら、なんだか笑ってる。
「良かったな、夢。」
「…うん?」
「前に言ってた気になるやつって、藤真君だろ?」
「…バレた?」
「バレバレ。…ってか、夢は一途っぽいから。
好きなやついて、彼氏作るような子じゃないしね。」
「………やだ。照れますけど。」
「はは、陽希さんも夢の事いい子だってゆってたぞ。」
「陽希さんに会ったの?」
「おー、大学でなー。」
大樹先輩は陽希さんと同じ大学で、
あたしが怜奈ちゃんと友達で、なんとなく皆がつながって、たまに4人で遊びに行ったりもした。