彼の嘘 彼の本音
「…。」

「…。」

「…えと、…夢ちゃん?」

「…え?」

「さすがに、こっちはまずくない?」
 
「…そ、ですかね。」

「…ははっ。そうですよ。」

「あ、えと、」

「ほら早く、藤真の隣行ってやって。」


咄嗟に座ったのは西尾君の隣。


それが“まずい”と西尾君は言うけど、


チラッと藤真君の顔を見れば、


別に怒ってるわけでもなんでもない。


あたしがどこに座ろうが興味もないはず。


だけど、


「藤真君。」

「…ん。」

「そっち、座っていい?」

「ん。」

「ありがとう。」


隣に座っていいみたいだから、藤真君の隣に移動した。


がっつりご飯を食べて帰るらしい2人。


なので、あたしも晩ごはんを一緒させてもらう事になった。






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