彼の嘘 彼の本音
「…て、ゆうわけなんだけどね。」


「…へー、それは、…まさかの展開だわ。」


「でしょ?あの田村君だよ?
こんなあたしに付き合って、なんて…。」


昨日の夜、興奮のまま怜奈ちゃんに電話して、


コーヒーショップに呼び出して、昨日の出来事を話す。


「あたしが言ってるのは、田村藤真が付き合って、なんて言うなんて思わなかったからよ。」

「だよね!そうなんだよ。
あたしも起きたまま夢みてんじゃないかと思った。」


じゃなきゃ信じられない。


でも、


昨日の夜にあたしのLINEに入った新しい連絡先。


待ち画が、彼が好きだと噂に聞いたアーティストのアルバムジャケットだった。


今日起きて、やっぱりある彼の名前を見て、


夢じゃなかったんだと安心した。








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