彼の嘘 彼の本音
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「はぁ、あったまるー。」

「ですね。」


あの後、紗也さんおすすめのケーキショップについて、ケーキセットを頼んだ。


「ね、夢ちゃん。」

「はい?」

「それ。敬語、やめてよ。」

「…でも、」

「だって、1つしか変わらないのに。」

「…。」

「大樹さんには、普通に話してるし。」

「…そう、ですね。」

「…、すぐにじゃなくても。
少しずつでも、敬語とってくれると嬉しい。」

「…はい、あ、…うん。」

「ははっ!可愛い!ありがとう。」


…素敵な人なんだよね。


誰にでも気さくで、明るくて、少しおっちょこちょいで、ほっとけないような人。


あーあ。敵わないな。



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