彼の嘘 彼の本音
「はぁ…。」


こんなときに立ち上がりも出来ない足。


昔は、嫌なことがあっても、部活で走ったり、一人で近くの河原を走ったりして、ストレス発散していたのに。


今じゃ、痛む胸と比例して痛くなる足。


わかってる、こうゆうの。


『精神的なものでしょう。』


この街に越して来てから、担当医から紹介してもらった精神科医にそう言われていた。


でもだからって、どうしようもないのが事実。


弱い自分をどう克服していけばいいのかわからない。


そして、


今もまた、明かされた事実に、どう向き合おうか、


心の持ちようが分からない。
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