彼の嘘 彼の本音
あたしの後ろから、藤真君の声がした。
…嘘っ。ほんとに?
慌てて振り返れば、
「……何してんの?」
藤真君が言って、
「ね?早かったでしょ?」
なんて、樹君が言った。
「あ、えと、」
「夢ちゃん、なんかフラフラしてたよ。
送ってあげたら?藤真。」
「……、」
「あ、い、いいよ。一人で、帰れるし。」
「…行こ。
樹、電話サンキュ。」
「うん。またね、藤真、夢ちゃん。」
勝手に進む会話を、2人の顔を交互に見て聞いていた。
「行こ。」
「あ、え、と、藤真君っ。
あの、…あ、樹君、ありがとう。」
すでに帰り道を歩き出した藤真君の背中を追って、
樹君にお礼を言って、追いかける。
友達がいるらしく、そちらへ向かう樹君は、振り返って手を振ってくれた。
…嘘っ。ほんとに?
慌てて振り返れば、
「……何してんの?」
藤真君が言って、
「ね?早かったでしょ?」
なんて、樹君が言った。
「あ、えと、」
「夢ちゃん、なんかフラフラしてたよ。
送ってあげたら?藤真。」
「……、」
「あ、い、いいよ。一人で、帰れるし。」
「…行こ。
樹、電話サンキュ。」
「うん。またね、藤真、夢ちゃん。」
勝手に進む会話を、2人の顔を交互に見て聞いていた。
「行こ。」
「あ、え、と、藤真君っ。
あの、…あ、樹君、ありがとう。」
すでに帰り道を歩き出した藤真君の背中を追って、
樹君にお礼を言って、追いかける。
友達がいるらしく、そちらへ向かう樹君は、振り返って手を振ってくれた。