跪いて愛を誓え

　なるほど……知らない同士だとトラブルが起こりやすいから、交流してしまえという事なのかも。でも、よくそんなのあっちのホストたちは了承したな。特にあの野獣系NO.1ホストのヒロを筆頭に、我が強そうな人ばかりみたいなのに。


「ジャスティスか……正直、あんまり気が進まないな」


　やっぱり青葉も乗り気にはならないみたいだ。まあ、当たり前だよね。他の人たちも同じ様。もちろん私も。


「まあ、皆さんの気持ちも分かりますが……費用はあちらで全部持つと言っていますし、試しに一度やってみませんか？」


　湯田さんは結構乗り気らしい。お客様を招待するって事だから、楽しんでもらえればその後の売り上げにも繋がるだろうし。費用も掛からないから、店長としてやりたいと思うのは当然なのかもしれない。

　結局、断るのもまたトラブルになるかもしれない、という結論に行きついて、渋々ながらジャスティスの提案を受ける事に決まった。


　それから湯田さんがジャスティス側と連絡を取り合い、日にちは月末の日曜日。会場とか料理とか諸々の準備は、全部ジャスティス側がやってくれる。私たちは当日に、招待客よりも少し早く行くだけでいいらしい。

　日にちが近づくと、細かい事も決まってきた。合同園遊会は昼間に開催される。ホストクラブとしては、招待出来ないお客様の為、夜の営業を休む訳にはいかないので、参加ホストは少数限定。