跪いて愛を誓え
お店が開店すると、いつもより大勢のお客様が来店してくれた。泣いても笑っても、今日が最終日だ。みんな気合十分でテンションも高め。それに乗せられる様に、お客様も大盛り上がり。
相変わらず私は、陰で見ている事しか出来ないんだけど。
青葉は何人もの常連客を相手に、席を行ったり来たりで忙しそう。でも決して接客の手は抜いていない。
一部営業の終了間近に、駆け込みで二人のお客様が来店した。ハアハアと息を切らせてまで来てくれたのは、なんと園子さんと金髪さんだった。
園子さんは以前、ジャスティスのヒロに騙されて借金まで背負わされ。それを私が肩代わりしたりもしたんだ。
園子さんに貸した三十万は、もう少しで完済する。バーカウンターの角から覗き見ると、彼女はあの時とはガラリと変わり、今は元気そうで健康そうだった。
すぐに青葉も彼女たちに気が付いて、わざわざ裏に居る私の所まで連れて来てくれた。
「スイ君! 間に合って良かった! ジャスティスと勝負だって聞いたのがさっきだったから!」
「それでそんなに急いで来てくれたんですか? ありがとうございます」
「でも勝負に負けたら、ティアーモが閉店って本当なの?!」
園子さんの問いに、苦笑いを返すしか出来なかった。
相変わらず私は、陰で見ている事しか出来ないんだけど。
青葉は何人もの常連客を相手に、席を行ったり来たりで忙しそう。でも決して接客の手は抜いていない。
一部営業の終了間近に、駆け込みで二人のお客様が来店した。ハアハアと息を切らせてまで来てくれたのは、なんと園子さんと金髪さんだった。
園子さんは以前、ジャスティスのヒロに騙されて借金まで背負わされ。それを私が肩代わりしたりもしたんだ。
園子さんに貸した三十万は、もう少しで完済する。バーカウンターの角から覗き見ると、彼女はあの時とはガラリと変わり、今は元気そうで健康そうだった。
すぐに青葉も彼女たちに気が付いて、わざわざ裏に居る私の所まで連れて来てくれた。
「スイ君! 間に合って良かった! ジャスティスと勝負だって聞いたのがさっきだったから!」
「それでそんなに急いで来てくれたんですか? ありがとうございます」
「でも勝負に負けたら、ティアーモが閉店って本当なの?!」
園子さんの問いに、苦笑いを返すしか出来なかった。