跪いて愛を誓え
はつ……って、さっきお店の前で会った可愛い系、だよね。ここから叫んで聞こえるのかな。
すぐにドタドタした足音と一緒に、その子がドアから顔を出した。
「なんスかー? 青葉さん?」
ひょっこり現れた彼は、さっきの服装から着替えたのか。パリッとしたスーツ姿になっていた。
「お前今日、ドアマン当番ってたよな? なら店の外でこいつ、開店まで止めといて」
「はあ、まあ、了解です! やっぱり彼女、お客様だったんですか?」
「まあ、今日だけな。ああ、こいつの指名は俺だから」
私の事なんて完全に無視して、まるで物のようにあれよあれよという間に初に引き渡され。その彼に今度はグイグイと引っ張られて事務室を追い出される。
「ちょ! ちょっと待って!」
困って助けを求めようと湯田さんを見たけど、彼は困った顔で苦笑いしているだけだった。
……どうやらNo.1ホストの奇行には、店長でもお手上げらしい。
そのまま私は、店の外に連れ出されてしまった。
「……あ、あの。私、これで帰りますね」
一緒に外に出て来た彼にそう言うと、慌てた様子でぎゅっと手を握られてしまった。
「ええ?! ダメですよ~! ここで帰しちゃったら、俺後で青葉さんに怒られちゃいまス!」
「でも……」
すぐにドタドタした足音と一緒に、その子がドアから顔を出した。
「なんスかー? 青葉さん?」
ひょっこり現れた彼は、さっきの服装から着替えたのか。パリッとしたスーツ姿になっていた。
「お前今日、ドアマン当番ってたよな? なら店の外でこいつ、開店まで止めといて」
「はあ、まあ、了解です! やっぱり彼女、お客様だったんですか?」
「まあ、今日だけな。ああ、こいつの指名は俺だから」
私の事なんて完全に無視して、まるで物のようにあれよあれよという間に初に引き渡され。その彼に今度はグイグイと引っ張られて事務室を追い出される。
「ちょ! ちょっと待って!」
困って助けを求めようと湯田さんを見たけど、彼は困った顔で苦笑いしているだけだった。
……どうやらNo.1ホストの奇行には、店長でもお手上げらしい。
そのまま私は、店の外に連れ出されてしまった。
「……あ、あの。私、これで帰りますね」
一緒に外に出て来た彼にそう言うと、慌てた様子でぎゅっと手を握られてしまった。
「ええ?! ダメですよ~! ここで帰しちゃったら、俺後で青葉さんに怒られちゃいまス!」
「でも……」