跪いて愛を誓え
 自分で何かを決めるのは、怖い。それは責任が付いて来るから。

 だけど、私はこのティアーモのオーナーだ。だから、その責任もちゃんと背負わなければいけないんだと思う。

 ゆっくりと目を開ける。

 優しい表情の正子さん、その隣にはうちを潰すのを諦めたという顔の道明寺店長。そして、不貞腐れたようにそっぽを向いているヒロ。

 隣を見ると心配そうな湯田さんと、私を信じてくれている青葉。

 ふう、と息を吐く。まだ迷いはあって、心臓がドキドキする。


「和泉さん、貴方が決めてください。私たちはそれに従います」


 私の気持ちを後押しするように、正子さんはそう言ってくれた。もう一度、息を吐いて吸う。そして決心してやっと声を出した。


「私は――――」
















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