跪いて愛を誓え


 良かった……本当に、青葉が見かけによらず良い人で……


 ホッと胸を撫でおろしたのも束の間。次の彼の言葉で、私は再び絶体絶命の窮地に陥れられてしまう。


「――――その代わり返済が終わるまで、お前は俺の奴隷だ」


 どっ、奴隷?!


「当たり前だよな? 百八十万もの金を立て替えてやってるんだ、しかも利子も無い。その感謝の気持ちを態度で表してくれないとなあ?」


 意地悪くそう言いながら、青葉はベッドの私へ近づいた。そして顎に手を当てると、ぐいと持ち上げる。青葉の顔が、息がかかってしまう程近くて。思わず息を止めてしまった。


「ど、奴隷……って、何をしたら……」


 もしかして、身体で払えとかそういう事なんだろうか。

 でも! さっき青葉は、そう言う事には不自由していないと言っていた。それなのにわざわざ私なんかを抱くようには思えない。

 青葉は怯え切った私を少し笑って見ると、やっと顎の手を離してくれた。そしてまた偉そうに上から見下ろす。


「とりあえず返済金を稼ぐ為に、ティアーモでホストとして、働いてもらう。俺のヘルプな」

「はあああああ?!」


 出された要求があまりにも意外過ぎて、私は思わず大きな声を出してしまった。だって……!
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