バージンロードで始めましょう~次期社長と恋人契約~
「でも、ここにあるぞ」
副社長が私の隣に歩み寄り、足元に落ちている貝のネックレスを拾い上げた。
「お前がやってくれたことの証が、ちゃんとここにある。お前が嬉しそうに小物を飾っていた姿を俺は見ているし、出来上がったブライズルームが本当に素晴らしかったことも知ってる」
穏やかな口調で語られるその言葉が、悲しみに沈む胸にじんわりと沁み入った。
泣き顔を隠すことも忘れて副社長を見上げている私の首にネックレスをかけて、彼は優しく微笑みかける。
「その事実と、お前の思いを知ってる俺が、ちゃんとここにいるぞ」
胸の奥がギュッと苦しくなって、目の奥が一気に熱くなった。
鼻の頭が火照って、喉から勢いよく嗚咽が込み上げてきて、唇をへの字に曲げて必死に泣き声が飛び出してしまうのを我慢した。
でも、どうにもごまかしようのない涙がボロリと頬を伝った瞬間、副社長は私の頭を片手で抱き寄せて自分の胸に押し当てた。
「泣いていい」
副社長が私の隣に歩み寄り、足元に落ちている貝のネックレスを拾い上げた。
「お前がやってくれたことの証が、ちゃんとここにある。お前が嬉しそうに小物を飾っていた姿を俺は見ているし、出来上がったブライズルームが本当に素晴らしかったことも知ってる」
穏やかな口調で語られるその言葉が、悲しみに沈む胸にじんわりと沁み入った。
泣き顔を隠すことも忘れて副社長を見上げている私の首にネックレスをかけて、彼は優しく微笑みかける。
「その事実と、お前の思いを知ってる俺が、ちゃんとここにいるぞ」
胸の奥がギュッと苦しくなって、目の奥が一気に熱くなった。
鼻の頭が火照って、喉から勢いよく嗚咽が込み上げてきて、唇をへの字に曲げて必死に泣き声が飛び出してしまうのを我慢した。
でも、どうにもごまかしようのない涙がボロリと頬を伝った瞬間、副社長は私の頭を片手で抱き寄せて自分の胸に押し当てた。
「泣いていい」