バージンロードで始めましょう~次期社長と恋人契約~
「素人にしちゃずいぶんいい素材だな。あんた、進む業界を間違えたんじゃねえの?」
そんなことを遠慮なく言いながら品定めをしている鋭い視線に、キラリと強い光が宿った。
まるで、珍しいオモチャを見つけた子どものように表情を輝かせた先生が、パンッと両手を打ち鳴らしながらまた予想外なことを言い出す。
「よし! 名取さんよ、あんたがモデルをやれ!」
「はい?」
目を丸くしている副社長に、先生が立て板に水の勢いで捲くし立てる。
「あんた、イイわ。予定してたモデルよりもイイ感じだわ。ここの責任者だって言うなら、トラブルの責任とってモデルになれよ。関係者だから顔出しも問題ねえし、これで万事解決、万々歳! そうだよな?」
自分の提案に大満足の様子で同意を求めてくる先生に、副社長も、私も、広報宣伝部のスタッフもポカンとしてしまった。
いやいや、責任取れって言われても、そもそも副社長に責任なんかこれっぽっちもないんですが。
でも言葉を失っている私たちとは対照的に、スタジオスタッフさんたちは全員、『あぁ、また始まったか』とでも言いたげな表情でお互いを見合っていた。
どうやらこの先生が突飛なことを言い出すのは、日常茶飯事らしい。
そんなことを遠慮なく言いながら品定めをしている鋭い視線に、キラリと強い光が宿った。
まるで、珍しいオモチャを見つけた子どものように表情を輝かせた先生が、パンッと両手を打ち鳴らしながらまた予想外なことを言い出す。
「よし! 名取さんよ、あんたがモデルをやれ!」
「はい?」
目を丸くしている副社長に、先生が立て板に水の勢いで捲くし立てる。
「あんた、イイわ。予定してたモデルよりもイイ感じだわ。ここの責任者だって言うなら、トラブルの責任とってモデルになれよ。関係者だから顔出しも問題ねえし、これで万事解決、万々歳! そうだよな?」
自分の提案に大満足の様子で同意を求めてくる先生に、副社長も、私も、広報宣伝部のスタッフもポカンとしてしまった。
いやいや、責任取れって言われても、そもそも副社長に責任なんかこれっぽっちもないんですが。
でも言葉を失っている私たちとは対照的に、スタジオスタッフさんたちは全員、『あぁ、また始まったか』とでも言いたげな表情でお互いを見合っていた。
どうやらこの先生が突飛なことを言い出すのは、日常茶飯事らしい。