バージンロードで始めましょう~次期社長と恋人契約~
たしかに泉ちゃんの言う通り。結婚式の装花って、状態のいい見栄えのする花を選りすぐって大量に使用するから、すごく費用がかさむんだ。
逆に言えば挙式費用で一番削りやすいところは、花代というわけ。
フラワーコーディネーターを目指している泉ちゃんに、私では思いつかないような裏技なんかを教えてもらえたらと目論んでいたんだけれど、甘かったか。
「飾るのはほとんどグリーンにして、花の量を極限まで減らすってのはどうかな? 小さな花を一輪挿しとか」
諦めきれずに捻り出した私の案に、泉ちゃんが顔をしかめる。
「それ、余計に寂しく感じません? 『お金ないけど無理して飾ってます』臭がプンプンしますよ」
「じゃあ、潔くテーブル装花もご両親への花束も一切なしで、花嫁様のブーケだけにするとか!」
「花が一輪も飾られていない挙式……ですかぁ?」
泉ちゃんになんとも複雑な目で見られて、花の一輪もない式を想像した私は、我に返って反省した。
花を飾るという行為は、善き日を祝うための特別な意味を持つ。ご本人が花嫌いならともかく、花はやっぱりお祝いの雰囲気作りに欠かせない要素だ。
逆に言えば挙式費用で一番削りやすいところは、花代というわけ。
フラワーコーディネーターを目指している泉ちゃんに、私では思いつかないような裏技なんかを教えてもらえたらと目論んでいたんだけれど、甘かったか。
「飾るのはほとんどグリーンにして、花の量を極限まで減らすってのはどうかな? 小さな花を一輪挿しとか」
諦めきれずに捻り出した私の案に、泉ちゃんが顔をしかめる。
「それ、余計に寂しく感じません? 『お金ないけど無理して飾ってます』臭がプンプンしますよ」
「じゃあ、潔くテーブル装花もご両親への花束も一切なしで、花嫁様のブーケだけにするとか!」
「花が一輪も飾られていない挙式……ですかぁ?」
泉ちゃんになんとも複雑な目で見られて、花の一輪もない式を想像した私は、我に返って反省した。
花を飾るという行為は、善き日を祝うための特別な意味を持つ。ご本人が花嫌いならともかく、花はやっぱりお祝いの雰囲気作りに欠かせない要素だ。