目は口ほどにものをいう

メイン料理が終わり、デザートが運ばれてくる。

私の席にはデザートと共に3本の赤い薔薇にリボンがかけられて添えられていた。

??これは?

「俺の気持ち。」

えっ?!

「ゆかりが好きだ。」

課長がまっすぐ私を見る。

「ちゃんと伝えてなかったから……
ずっと、ゆかりが好きだった。
ゆかりの気持ちを聞かないまま諦めるなんてできないから。
ゆかりの気持ちもちゃんと聞かせて。」

信じられない気持ちと、やっぱりという気持ち。驚きとうれしさ。いろんな気持ちがぐちゃぐちゃで、言葉にならない。

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