目は口ほどにものをいう
エピローグ
私は今日、司さんと結婚する。
控え室で支度を済ませ待っていると、司さんが入ってきた。
「ゆかり、準備でき………」
振り替えると、司さんがドアを開けたまま固まっている。
「どうしたんですか?」
彼ははっとして
「ゆかりがあんまりキレイだから見惚れてた。」
照れたように笑う。
その目は、私が愛しいと雄弁に語ってくれる。
司さんの目が、こんなに感情を表すなんて、以前の私は思ってもなかった。
「司さんもかっこいいです。」
微笑むと額にキスが落ちてくる。
「ゆかり。幸せになろうな。」
「はいっ!!」
fin