もどかしさも愛おしいお話でした。
大人になるってなんだろう。
子供の頃は色々な夢があって、世界は広がっていた。でも今はどうだろう……。
生活の為に仕事をして、自分自身の恋も含めて成長を感じず過ごしている。
読みながら主人公と一緒にため息をしてしまうのは、大人になった自分を想像してワクワクしていた自分の子供の頃を重ねてしまうせいなのか、書き方が丁寧で主人公の心の中が見えているせいなのか。一緒になって読みながら楽しくこじらせました。
踏み出せない関係は、一歩踏み出すと世界が変わる。言ってくれないとわからないなら、こっちから聞く事も必要だろう。それも大人になる必要なステップかもしれない。
小さな宝物のような素敵なお話でした。