颯悟さんっ、キスの時間です。(年下御曹司は毒舌で腹黒で…でもかわいいかも?)
「いいいいい、いいですよ!」
「ホント?」
「ホントです。この麦倉みのり、二言はございませんっ! えっ、あの……☆§●※▽■〇×?!」
さっきまで神妙な面持ちをしていた桐生颯悟は180度逆転の満面の笑みを浮かべると、上半身にのしかかり、むぎゅう~っと私の体を抱きしめた。
「く、苦……ぐるし……」
「あ、ごめん」
体を浮かせた桐生颯悟の顔は目の前。私をじっと見つめる。
キス……するのかな。
「……キスはしちゃだめなんだよね。ごめんね」
そういうと桐生颯悟はソファから降りた。