颯悟さんっ、キスの時間です。(年下御曹司は毒舌で腹黒で…でもかわいいかも?)


「いいいいい、いいですよ!」
「ホント?」
「ホントです。この麦倉みのり、二言はございませんっ! えっ、あの……☆§●※▽■〇×?!」


さっきまで神妙な面持ちをしていた桐生颯悟は180度逆転の満面の笑みを浮かべると、上半身にのしかかり、むぎゅう~っと私の体を抱きしめた。


「く、苦……ぐるし……」
「あ、ごめん」


体を浮かせた桐生颯悟の顔は目の前。私をじっと見つめる。
キス……するのかな。


「……キスはしちゃだめなんだよね。ごめんね」


そういうと桐生颯悟はソファから降りた。



< 131 / 328 >

この作品をシェア

pagetop