颯悟さんっ、キスの時間です。(年下御曹司は毒舌で腹黒で…でもかわいいかも?)
桐生颯悟は私を……。
「……好き。オレ、みのりのことが好き。だからオレのそばにいて」
「あの、颯悟さん?」
「だ、だから。みのりが好き」
上目遣い、真っ赤な顔。甘えるような視線。
そんなかわいい顔されたら、体中、沸騰してしまう!
キュン度メーター振り切れる!!
その前に心臓が飛び出して宇宙に打ち上げられてしまいそう。
「みのり、イヤ? 同棲するの」
「ででででもっ! 颯悟さんって早百合さんのこと」
「それは……告白して吹っ切れたって言ったでしょ」
「それはそうとしていつですかっ、私を好きになったのって」
「コロッケの片付けをしたあとキスしたの覚えてる? あのあたりから。だってみのりのキスってホントに癖になる。でもみのりがいやならキスは我慢するから」
桐生颯悟の瞳が潤んでいく。きっと精一杯の告白。
それが手に取るようにわかるのは私が年上だからかも。
「じゃあ、残ってもいいですけどぉ」
「ほんと?」
「そのかわり、みのりさんって呼んでくれたら」
「え?」
「さんづけして。ほらみのりさん、って」
「や、やだ! 絶対やだ」
「じゃあどうしよっかなー?」